ゾンビ好きの方は○○オブ・ザ・デッドという名前の映画をついつい観てしまいませんか?
この映画もhuluでゾンビ映画を物色しているときに、オブ・ザ・デッド系ということで、なんとなく観てみました。
題名とパッケージからわかるように砂漠のゾンビものです。
個人的にはこの映画は結構好きです。映画の内容は想像の斜め上をいっており、普通のゾンビ映画とは違った面白さがありますよ。
ゾンビ好きなら一度は観ていただきたい作品ですね。
評価:3.5(5段階)
一部内容のネタバレがあるため、ご注意ください。
目次
サンズ・オブ・ザ・デッドのキャスト
2016年10月8日公開
監督
- コリン・ミニハン
主要キャスト
- ブリタニー・アレン
- ディラン・プレイフェア
サンズ・オブ・ザ・デッドのあらすじ
ゾンビパニックが発生し、メキシコへ逃げようとする主人公モリーとその恋人ニック。
道中で恋人がゾンビにやられてしまったため、一人で仲間の待つ空港を目指し、砂漠を横断することになったモリー。
ただでさえ過酷な状況の中、なんと先ほどのゾンビがずっと後をつけてくる。
モリーは無事にメキシコに逃げることができるのか?一人の女性とゾンビの珍道中?が始まる。
サンズ・オブ・ザ・デッドの感想
ウォーム・ボディーズみたいな主役がゾンビである映画を除けば、これほどまでに1体のゾンビがクローズアップされる映画は珍しいのではないでしょうか?
砂漠の中をずっとつきまとうゾンビ。通りがかる人もいないので、モリーは独り言のようにゾンビに話しかけていました。
序盤はちょっと我慢しよう
正直序盤の砂漠を散歩するシーンはちょっと退屈です。
この映画は準主役?のゾンビ以外ほぼゾンビが出てきません。
砂漠を2人でずっと歩き続けるシーンが続くため、こりゃ見るの失敗したか?と私も思いました。
道中で運良く人に出会うが、刑務所から脱出してきた悪人のため、モリーは襲われてしまいます。
でもこのあたりからじわじわと面白くなってきますよ。
ナイスタイミングでゾンビが現れ、悪人を食べてくれました。
こんなこともありモリーはつきまとうゾンビに愛着を持つのです。
この展開はなかなか斬新。
モリーの性格もありますが、途中からゾンビを全く恐れなくなります。あだ名(スモール)をつけたり、荷物を運ばせたり、軍人から身を呈してゾンビを守ったりと、なかなか熱い展開がつづきます。
しかも最終的にはスモールを手懐け、モリーの命令を聞くようになります!
モリーの気持ちの変化
スモールと砂漠を歩き続けるなかで、自分を見つめ直すモリー。
何を話しても返答することができないスモールに、モリーらしい荒い言葉で話しかけています。
ドラッグもやっていたモリーですが、スモールにど突かれて砂漠にぶちまけます。
取り乱すモリーだが、まだ手なずける前のスモールなので、すぐに逃げなければならず、ドラッグのことを考える暇もありません。
この極限の状況下、スモールというゾンビとの偶然の出会いやアクシデントによってモリーは少しずつ変わっていったのではないでしょうか。
砂漠をスモールと歩き続ける中、何度も市街に残してきた子供のことを考えます。
なんでこんなに回襲シーンが出てくるのだろう?と思いましたが、しっかりと結末に繋がっていますよ。
いい映画でしたが、結末は正直微妙
スモールのおかげ?で無事に空港までたどり着くモリー。
しかし、飛び立った飛行機をモリーは見送りました。それは子供を助けに市街に戻るためでです。
いや、いい話ですよ、子供を助けるのは。
でもこの映画の最大の魅力はスモールとの友情ですよね。
90分のうち70分くらいまでスモールと2人きりという唯一無二のゾンビ映画なのに、最後の20分はよくあるゾンビ映画になってしまいました。
ゾンビと戦ったり(スモール以外のゾンビやっと出てきます)、市街まで戻って子供と再開したり。
ラストシーンも一区切りつくものではなく、いまいちスッキリとしない結末。
個人的には空港に到着するまでの物語にした方が、よりこの映画の色が出て良かったのでは?と思います。
サンズ・オブ・ザ・デッドまとめ
ゾンビとの間に友情が芽生えるという斬新な映画。
結末など微妙な点もありますが、ゾンビ好きなら間違いなく楽しめる作品です。大量のゾンビとドンパチやる系の映画ではありませんので、その点はご注意ください。
のんびりと、ちょっと笑えるゾンビ映画ぜひ観てみてはいかがでしょうか。